【歓楽都市ユーロウについて】 | ユーロウに関する覚書 |
1.ユーロウという都市
ユーロウは風俗産業で栄える独立都市です。
特に娼館の質と量では、国内随一を誇ります。
また、貴族から流れ者まで、あらゆる者の需要にお応え出来る事でも有名です。
その特殊性から、近隣の王族がお忍びで訪れるという噂も存在します。
2.土地的な特徴
土地的にもユーロウには特徴があります。
この土地は元々地盤の緩い地質で、何度かの地盤沈下を繰り返しました。
そのたびに、上に新たな街を積み重ねてきた為、ユーロウには何層もの『地下』が存在します。
当然ながら下層に行くほど暗く、生活には不向きとなっていきます。
したがってユーロウでは、上層ほど裕福で下層ほど貧困になっていくのが常識となっています。
ただし、下層には上層では満たせない特殊な性癖(魔属、両性具有、無性症など)を扱う娼館も、存在します。
4.都市構造
前述の通り、ユーロウは階層都市となっています。
都市は大きく分けて、四つの層に分かれており、都市表層(上層)、地下層(中層)、下層、『底』(最下層)と呼ばれています。
それぞれの層によって生活のレベルが異なり、また特徴があります。
都市表層(上層) | ユーロウの地上部分に当たります。建物はゴシック調の物が目立ちます。 娼館は最高級からごく小さな物まであり、夜には街頭にも娼婦が立っています。合法賭博場もここには存在します。上等な薬、裏ルートの高級酒、貴重な情報、銃なども、金さえあれば手に入れる事が可能です。 上流階級の人間はここに住んでいます。その多くは娼館経営に携わり、その中でも有力な人間達がこの街の運営を司っています。 なお、郊外には下層や最下層へと通じる秘密のルートもいくつか存在するようです。 |
地下層(中層) | 一般に利用される意味での地下となります。現代で言えば地下街までの範囲層で、整備もそれなりにされています。中流階級の人間の多くはここで生活しています。一般的な生活に適するのは、この範囲までとなります。 ノーマル、SMの、そこそこの娼館が存在します。全てにおいて良くも悪くも、並の層です。 |
下層 | 貧民窟です。通路は汚物と血で汚れ、異臭を放つ場所も存在します。動物の死体も珍しくありません。 安い売春宿はまだマシな方で、むしろ非合法な商売がメインとなります。奴隷市場、輪姦クラブ、獣姦ショー、さらってきた幼女や異種族専門の娼館など。 人間レベルでの危険(スリ、強盗、人さらい、強姦魔など)も大幅に高まります。 ただし、人脈などでルートさえ拓きさえすれば、やばい薬や銃などを手に入れるのにはどこよりも楽な階層です。 |
『底』(最下層) | 上からの物理的圧力により家屋も通路もほとんどが圧壊、埃や塵芥が累積し、通常は人が住める環境ではありません。光ゴケも光量が少なく、非常に薄暗いです。 人外レベルでの危険(魔属の徘徊、脱走し更に奇形成長したフリーク、死者の怨念など)も高まります。魔術結社の怪しげな儀式に出くわす可能性もありますし、護符や呪符などの自衛手段を用意しておくのが懸命です。 しかし、ここではフリーク(変異体)や魔属相手の娼館が存在し、それを目当てに訪れる者も後を絶ちません。たまに上層から叩き堕とされた令嬢達が銅貨数枚で奉仕を行わされている店もあり、危険を冒しても歩く価値はあるかもしれません。 |