Trick or Treat!






 衣装の素材は軽めです。
 白いシャツに黒いスカート、黒のニーソックス。
 マントも黒。
 幅広で先端が尖った帽子も黒。
 リボンネクタイだけは深紅。
「うん」
 わたし、シャーロット・マクフライは自分の姿を見て、大きく頷きました。
 結構自慢のブロンド(クラスでも私だけだし)は、いつもはポニーテールにしているけれど、今日は解いたまま。
 時計を見ると、午後の三時。
 パーティーにはまだ充分余裕があるけど……お兄ちゃんに見せに行こうっと。


 隣に住むお兄ちゃんの名前は、高円寺新一(こうえんじ しんいち)。
 わたしの、日本語の家庭教師もしてくれています。
 前からハロウィンの話はしているので、お菓子を用意してくれているはずです。
 本当なら屋敷を出て、お兄ちゃんの家まで歩いていかないといけないんだけど……さすがにこの格好で外を歩くのは恥ずかしいです。
 そこで。
 わたしは箒を用意すると、それで屋敷の塀を飛び越えました。
 本物の魔女を舐めてはいけません。
 パーティーには色んな人が出席するらしいです。
 友達の、ムツちゃんは人造人間(ホムンクルス)です。
 それを作ったのは錬金術師の津島さん。
 偶然ですが、お兄ちゃんと津島さんは高校時代の同級生だそうです。だとすると、多分すごい高校生活を送っていたんだろうなぁと思います。
 それはともかく、お庭からリビングを覗くと、お兄ちゃんはお昼寝中でした。
 お兄ちゃんのお父さんとお母さんはお仕事に出掛けている時間なので、今はお兄ちゃん一人です。
「アン・ロック」
 クレセント錠を魔術で外し、足を忍ばせてお兄ちゃんに近付きました。
「すー……すー……」
 割と長めの切り揃えた黒髪。白いシャツにベージュのスラックス。
 シーツ代わりに、自分のジャケットを掛けています。
 眠っているので眼鏡は脇に。
 寝てても、優しそうな顔です。
 でも、困りました。
「Trick or Treat……お菓子をくれないと、イタズラになっちゃうんだけどー……困ったなぁ」
 ふと、テーブルに小さな包みがあるのに気がつきました。
 多分、あれがお菓子なのだと思います。
 けど、勝手に取るのは良くありません。
 でも、お兄ちゃんが起きる気配もありません。
「だったらイタズラだよね」
 わたしは懐から薬を取り出しました。
 魔女なので、薬も作ります。
 自分好みに調合した甘めのそれを飲み干すと、身体が火照ります。
「ん……」
 このままでは汚れてしまうので、ショーツは脱ぎ捨てました。
 お兄ちゃんにイタズラを開始します。
 慎重にジッパーを下げ、まだ元気のないお兄ちゃんのオチンチンを引っ張り出しました。
 ただそれだけなのに、薬で感覚が敏感になったわたしはその強烈な臭いにクラクラします。
 一気に口に入れたかったけれど、もったいないのでちょっとずつ刺激を与えていきます。少しずつ大きくなっていくのを見るのも、わたしは好きなのです。
「んっ……く……んぅ……」
 手でオチンチンを支えながら、シャフトに舌を這わせます。
 大きくなるごとに、手に熱さが伝わってきます。
 ……そういえば、あの薬もお兄ちゃんの精液が材料に含まれているのを、思い出しました。男の人の体液は、魔術の薬を作るのに必要不可欠です。
 わたしが魔女だって事も、お兄ちゃんは受け入れてくれました。
 だから、精液の採取にも協力してくれます。……わたしの愛液も、いっぱい気持ちよくして出せるようにしてくれます。
 お兄ちゃんは色々知っていて、わたしの身体を開発してくれました。今でも、こうして舐めているだけでも濡れてしまいます。
 我慢しきれず、私は自分の指をあそこに持っていきました。すぐには入れません。お兄ちゃんのを舐めるのと同じように、焦らせば焦らすほど一気に気持ちよくなるからです。
「んぅ……」
 お兄ちゃんが、呻き声をあげました。
 どうやら、目を覚ましたようです。
「うわっ!? シャ、シャーロット!?」
「ん……おふぁよう……お兄ちゃん」
 わたしは、お兄ちゃんの先っちょを舐めながら、挨拶しました。
「い、一体、何を……いや、何をしているのかは見れば分かるんだけど、何で?」
「お菓子くれないから……イタズラしてる」
 先っちょから出る液体が美味しくて、わたしは何度も吸い出します。
「くれないも何も……寝てたんだからしょうがないだろう?」
「……やめるの? もうお薬飲んじゃったよ?」
「げ」
 わたしは、自分の位置を反転させました。お兄ちゃんに、自分のあそこが見えるように頭をまたぎます。
「うわぁ……本当だ……」
 その言葉に、わたしの顔が熱くなります。でも、我慢できません。
「舐めて」
 腰を落とすと、柔らかくて生暖かいのがわたしのあそこを舐めました。お兄ちゃんの舌です。
「ふああぁぁ……」
 わたしは、その気持ちよさにたまらず声を上げてしまいます。
 お兄ちゃんの舌はわたしの割れ目を開き、中に侵入してきました。中でぐにぐにと動かれるたびに、わたしの頭はどうにかなってしまいそうです。
 けれど、お兄ちゃんにばかり気持ちよくしてもらう訳にはいきません。
 だって、これはわたしのイタズラなんですから。
「はむ……」
 お兄ちゃんのオチンチンを口いっぱいに頬張って、頭を前後します。
 もちろん、口の中で舌を滑らせるのも、教え込まれた通りにしています。
 ……やっぱり、髪は束ねていた方がよかったかもしれません。時々、金髪が顔に掛かります。
 それを時々払いながら、オチンチンに没頭します。
 でないと、一方的にお兄ちゃんに気持ちよくさせられてしまうからです。お兄ちゃんは怒らないけど、やっぱりわたしもお兄ちゃんを気持ちよくしてあげたいです。
 口の中で何度も出し入れすると、お兄ちゃんのオチンチンがもっと大きくなっていくのが分かります。
 けど、わたしはそれどころじゃありません。お兄ちゃんが激しく、わたしのあそこを舐めたりかき混ぜたりするので、がまんするのに必死です。
 でも、それも長くはもたずに、わたしの頭の中は真っ白になりました。
 ほとんど同時に、お兄ちゃんの腰が震えます。
 口の中に勢いよくお兄ちゃんの精液が出てきて、わたしは夢中になってそれを飲み下しました。お兄ちゃんの精液はいっぱいで、とても全部は飲みきれません。がんばったけど、口の端からちょっとあふれてしまいます。
「ん〜〜〜〜〜っ!」
 息苦しくなりながらも、なんとか最後までお兄ちゃんのを離しませんでした。
 でも、お兄ちゃんはまだ、わたしのを舐めています。さっきまでみたいに中じゃなくて、股間全体を上下に動かしています。特に、お尻の穴は舐められるとむずむずします。
「ふぁ……あ……お兄ちゃぁん……」
「イタズラは、もう終わり?」
「まだ、するぅ……」
 ちょっと柔らかくなったオチンチンをくわえて吸うと、まだ残ってた精液の味が口に広がります。
 わたしの作った薬の成分は、臭いを吸ったお兄ちゃんにも影響します。お兄ちゃんのオチンチンは、わたしの口の中ですぐに元気になりました。
「あ……」
 お兄ちゃんが起き上がり、わたしの腰をつかみました。
 スカートをまくり上げます。
「じゃあ、今度は僕がイタズラをする番だね。どっちがいい?」
 わたしは腰を持ち上げ、四つんばいのまま足を広げます。お兄ちゃんがお尻を広げるので、わたしの股間はお尻の穴から愛液を溢れさせる割れ目まで丸見えです。
 お兄ちゃんはまだ入れてくれません。硬くて熱いのが、わたしのお尻を上下します。
 わたしは腰を振ってそれを入れようとしますが、やっぱりお兄ちゃんの方が力が強いからそれはとても無理です。
「どっちも欲しいよぉ……あそこもいっぱい突いてほしいし……お、お尻の穴も……気持ちいいから……」
 すごく恥ずかしいけど……言わなきゃお兄ちゃんはしてくれません。
「シャーロット、やらしい」
「う、うん……お兄ちゃん、いやらしいシャーロットは、いや?」
「ううん……じゃあ、いっぱい、突いて上げるからね」
 リビングの真ん中で、わたしはお兄ちゃんに貫かれます。
「あああああ……っ!」
 わたしは思わず、カーペットをギュウッて握ってしまいます。そうしないと、またさっきみたいに、すぐイッちゃいそうになるからです。
「声、いっぱい出していいよ? 僕ら以外、誰もいないから」
「う、うん……は、あ……ああっ! お兄ちゃん、いいよぉ……もっと突いてぇっ……!」
 わたしのお願い通り、お兄ちゃんはいっぱい突いてくれます。奥に当たるたび、すごく気持ちいいのが頭にまで響いてきます。
 膝がガクガクするのをがまんして、わたしからも腰を動かします。
 初めての時はあんなに痛かったのに、今はもうそんなのはみじんもありません。ううん、それどころかお兄ちゃんのオチンチンがないと、三日ももたないようになっています。……まあ、お兄ちゃんも似たような事言ってるから、おあいこですけど。
 お兄ちゃんの手が胸元に伸びて、ブラウスのボタンを片手で器用に外していきます。
 ブラが外れ、クラスで一番大きいって言われてる胸がお兄ちゃんの手の中に包まれました。お兄ちゃんの手が揉むたびに、わたしの胸は形を変えてしまいます。
「ああぁ……あっ……あぁんっ……!」
 わたしは思わず、甲高い声を上げていました。
 声を我慢する必要がない、ってお兄ちゃんに言われなかったらすごくつらかったと思います。
「シャーロット……もっとよくしてあげるね」
 お兄ちゃんの手の中で、硬くなった先っちょが転がされます。
「んうぅっ!」
 わたしは背を仰け反らせて、がまんしました。
 その間も、お兄ちゃんは腰を激しく動かしてわたしの中をいっぱいいっぱいかき回してくれています。
「はっ、あぁっ、くぅん、んんっ!」
 お兄ちゃんの動きがさらに早くなります。わたしももう、がまんできません。
「はっ、あ、あんっ、ああっ、あああぁぁ〜〜〜〜〜っ!!」
 お腹いっぱいに熱いのが広がっていく感覚と同時に、私は達していました。
 お兄ちゃんは腰を震わせ、何度も私の中に放っていきます。
 身体はもう力尽き、わたしは上半身をつっぷして後ろからやってくる快感に集中するしかありませんでした。
 ふとももを、お兄ちゃんとわたしのお汁が伝っていくのが分かります。
 お兄ちゃんの動きも止まってしばらくすると、お兄ちゃんはゆっくりとわたしの中からオチンチンを抜きました。
「あ……」
 ちょっとさびしいです。
 いつも通り、わたしがお兄ちゃんのそれを口できれいにしようとすると、お兄ちゃんはわたしの腰をつかんでそれを止めました。
「両方、でしょ?」
 お兄ちゃんの言葉に、わたしは思い出しました。
「う、うん……お尻で、だよね……」
 わたしは腰に力を入れて、持ち上げました。
「こっちも、好き?」
「うん、好きぃ……ん……あ……は、入ってくるよぉ……」
「すっかりお尻も慣れちゃったね」
「はーっ……はぁー……う、うん……あぁっ!?」
 お兄ちゃんはわたしの腰を抱えると、身体を起こしました。
 代わりにお兄ちゃんがあぐらをかいて、わたしはその上に乗っかる形になりました。
「は、あ、あああぁぁ……っ!」
 ズブズブってお兄ちゃんのオチンチンが、私のお尻の穴を抉っていく感覚にわたしは声を上げてしまいます。
「今度は、この格好でして上げるからね……ちゃんと見ててよ?」
 お兄ちゃんは、わたしの顔を正面に向けました。
 姿見には、お尻の穴を貫かれ、気持ちよさで涙を流している、金髪で青い目の女の子が映っています。
 魔女の格好をしたその子は、割れ目からあふれる精液を指ですくって、自分の口に運びます。
「いいよ……お兄ちゃん……」
 ……それから二時間半もの間、わたしは三つの穴に色々な体位で何度も精液を注がれました。


「はい、おかし」
「ありがとう、お兄ちゃん☆」
 すっかり身支度を整えなおしたわたしは、お兄ちゃんからクッキーを受け取りました。
 そのお兄ちゃんは、ちょっと腰が痛そうです。
「大丈夫?」
「まー……ちょっと、頑張りすぎたかな」
 お兄ちゃんは苦笑いをします。
 うーん……お薬の効果、もうちょっと抑えた方がいいかもしれません。
「そろそろ、お迎えが来る時間だけど」
 ちょうどその時、チャイムが鳴りました。
 前もって、わたしの屋敷じゃなくてこっちの家にいるって言っておいたのです。
 お兄ちゃんと二人で玄関に向かい、扉を開くとそこには今日も元気いっぱいな犬耳メイド服のムツちゃんがいました。
「こんにちは、高円寺さん、シャルちゃんっ! とりっくおあとりーとぉ!」
「ト、トリート、トリート!」
 お兄ちゃんは、慌ててムツちゃんにお菓子を渡しました。
 その様子がおかしくて、わたしはついちょっと笑ってしまいました。
「?」
 当然、ムツちゃんは首を傾げます。
 わたしは、ちょっと困ったような笑みを浮かべるお兄ちゃんに微笑み返しました。
「トリックは、わたしのだけだもんね☆」


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