少女娼婦館物語






 ハーファイド双子国西家にある『歓楽都市』カテル。
 大小の酒場、娼館、薬窟、黒組織のアジトなどで構成された明るい都市のネオンも、太陽の光の下では安っぽい照り返しでしかない。
『桃泉館』はここ半年ほどで、中堅レベルにのし上がった娼館だった。
 元街娼のアーテス姉妹と、彼女達姉妹をまとめて買った、元流れ者で現在は顧問をしているタイムラーという男が運営している。

 そんな館の二階の一室で、二人の男が向かい合った形で座り、話をしていた。
「お母さんは、残念な事をしたな」
 左頬に深い傷のある二十代半ばの男は、少年にそう言った。
 どういう人生を歩んできたのか、恐ろしく深い瞳をしている長身の青年だった。
 この館の顧問、タイムラーだ。
「いえ……葬儀代まで出していただいて、ありがとうございました」
 十代半ばぐらいだろうか、赤毛で童顔の少年は頭を下げた。
 五人に一人は女の子と見間違える、端正な顔立ちをしている。
 少年の名前を、ハルノという。
 ここで働いていた娼婦の息子であり、母親は事故で亡くなった。
 住む場所がなくなった彼は、しばらくこの館で厄介になっていたのだが……。
「ちなみにこの部屋もただじゃない。部屋が一つ埋まれば、それだけ売り上げが減るからな」
「はい……」
 問題は、そこだった。
 館の主である姉妹の好意で住まわせていたのだが、いつまでもそうしている訳にも行かない。
 行く宛があるのかどうかを尋ねるのが、タイムラーがこの部屋を訪れた理由だった。
「あのっ!!」
 何かを決意したような表情で、ハルノは身を乗り出した。
「何だ?」
「よければ、ここで働かせてもらえませんでしょうか。炊事洗濯掃除に買い物、何だってします。どうか、ここに置いて下さい!!」
 ……。
 タイムラーの表情が、微かに動く。
 口元を隠すように、強い手を顎に当てた。
「君な」
「はい?」
「この館が、どういう職場だか知ってて言っているのか、その台詞は?」
 少し躊躇ってから、少年は頷いた。


 一階の面接室で、タイムラーは二人の少女と向かい合った。
「――そこで、雑用をさせながら、調教師として使い物になるよう教育する事にした」
「男娼ではなくて、ですか?」
 タイムラーの言葉に、ユーリエは目を瞬かせた。
 長い金髪に碧眼を持つ、十六、七歳の少女だ。純白のスリップドレスに同色のガーターストッキングという格好をしており、おっとりした優しげな雰囲気をまとっていた。
 てっきり、と彼女は内心で呟く。
 話の流れとハルノの容姿から、売る側として出されると思っていた。
「そうだな……だから、お前達を呼んだ」
「ふぅん、つまり?」
「どちらがいいか、適正を見てもらいたい」
 ユーリエの隣に座っていた少女、ユーリアが足を組み変えながら尋ねた。
 ユーリエと驚くほど容姿が似ているが、長髪の色はブルネットで瞳の色も茶色い。
 箱入りのお嬢様といった大人しい感じのユーリエに比べ、ユーリアはどこか勝気そうな印象を受ける。
 服装にしても、黒のスリップドレスに同色のガーターストッキングといういでたちだ。ユーリエの下着のような細かい模様は少ないが、代わりにフリルが多い。
「ここまで言って分からないほど、ユーリエもユーリアも馬鹿ではあるまい。お前達が、試験官兼教育係になる。その分の給料は当然、ちゃんと出す」
 ユーリアは肩を竦めた。
「あたしはいいわよ? ユーリエも、当然オーケーよね?」
「ええ。わたしなどでよければ、させていただきますわ、そのお仕事」
「決まりだな。やり方は任せよう」
「でも、あんな子を仕込んで大丈夫なの? あんまり、そういうのに向いてそうには見えないけど」
 うん、とユーリエも内心で頷いた。
 ハルノとは何度か話した事があるが、彼からは素直で純朴そうな印象を受けていた。
「ふん、この館に男は二人しかいないからな」
「人手不足という訳ですか?」
「そうじゃない。つまり……ああ、実際始めてもらった方が分かるな。その方が面白いし」
 珍しく、タイムラーはクックックと何かを含んだ笑みを立てた。
「何よぉ、もったいぶって」
 ユーリアが唇を尖らせる。
「ユ、ユーリアちゃん、駄目だよ、タイムラーさんにそんな口の聞き方」
 ユーリアを制しながらも、ユーリエは小さな予感を感じていた。
 タイムラーの含みのある言い方を抜きにしても、人を見かけで判断してはいけないのは嫌というほどよく知っていた。
「構わん。下手に敬語など使われても気持ちが悪い。愛想なら客に振れ」
 絶対客商売に向かない愛想ゼロの顔で、タイムラーが言う。
 その態度に、ユーリアがため息をついた。
「それはそれで、何だか侮辱って気もするけどね……まあ、いいわ。それじゃ、始めるのはいつから?」
「今日からだ」


 パタン、と後ろで扉が閉じた。
 夜はオレンジの照明が包む廊下も、昼間は健全な日の光に照らされている。
 ユーリエとユーリアは、その場で顔を見合わせた。
「今日からって」
「夜は、わたし達に仕事があるからつまり、そのまま今からって事だよね?」
 首を傾げるユーリエに、ユーリアが「うん」と頷く。
「そうなるわね」
「じゃあ、今から呼び出すの?」
「んー、それだとちょっと、普通すぎてつまんないわね」
「……ユーリアちゃん、こういうのに普通も何もないと思うけど」
「……」
 にまーっと猫のような笑みを、ユーリアは浮かべた。
 思わず、ユーリエは半歩ほど身体を引いてしまう。
「な、何……その目、何!?」
 こういう時、双子の妹は大抵、ろくでもない事を考えているのだ。
「せっかくだからさ、お膳立てしたいじゃない?」
 奇妙に優しげな笑みを浮かべたまま、ユーリアはじりじりとユーリエに近づいてきた……。


 ハルノは、裏通りの水撒きを行っていた。
 ユーリアは、小悪魔の笑みを浮かべると、その背後にそろそろと近づいた。
 大きく両腕を広げる。
「ハールノ君っ」
 そのまま、ハルノの身体に抱き付いた。
 案の定、ハルノは飛び上がるほど驚いた。
「うわぁっ!? お、驚かさないでくださいよ、ユーリアさん」
「ちょっと気配を消して、後ろから声を掛けただけじゃない。あ、それより、これからよろしく」
 細いけど、思ったより肉付きは良いなー、と内心で感心しながらハルノから離れ、ユーリアは彼に手を差し出した。
「よろしくって……何がですか?」
 握手を返しながら、ハルノが尋ねる。
「ここで、働くんでしょ? もちろん、雑用って意味じゃない方で」
「あ……はい、そうですけど」
 事態を飲み込めていないハルノに向かって、ユーリアは自分の胸に手を当てた。
「そこで、あたしがハルノ君の先生に任じられたのよ。ま、大船に乗ったつもりで安心なさい」
 実際は、その前に『どちらがいいか』を見るのだが、それは省いた。こういう事は余り言わない方がいい。
「は、はぁ……じゃあ、よろしくお願いします」
「ん。それじゃ、さっそく部屋に戻って始めるわよ?」
 有無を言わせずハルノと腕を組み、ユーリアは授業の場に彼を促した。
「は、はい」


 四階の廊下、ユーリエ・ユーリア姉妹の部屋の前に、二人は立った。
「ま、あたしが先生な訳だけど、当然ながら教材がいるのよね」
「教材?」
 ハルノには、よく分からない。
 ただ、ユーリアがものすごく楽しそうな顔をしているのだけは、嫌でも分かった。
「うん。だから、こっちで先に用意しておいたわ」
 扉が開かれた。
「んー……んんー……っ!!」
 荒い息に混じった、可愛い唸り声。
 聴覚に続いて、視覚が『それ』を認識する。
 頭の後ろでロープにくくられた両手首。
 涙の染み込んだ目隠し。
 唾液まみれの猿轡。
 乱れたスリップドレス。
 足首に巻かれたロープで強制的に大股開きにされた両脚が、時折痙攣したように震えている。
 その原因は、おそらく拘束されている事もあるだろうが、秘処とその下の窄まりに埋められ、うねり続ける張型が大きな要素である事は間違いないだろう。
 そして、彼女の身体が揺れるたびに汗と愛液がシーツに染み込み色を変えていた。
 拘束されたユーリエが、そこにいた。いや、あった。
「うわああぁっ!?」
 ハルノは思わず後ずさったが、そこにはお膳立てをした張本人が待ち構えていた。
「これが、その教材のユーリエ。よく出来てるでしょ?」
 後ろから身体を押し当てながら、ユーリアがハルノを部屋に導く。
「ユ、ユ、ユーリエさん!? だ、大丈夫ですか!?」
 現状をある程度理解したハルノは、断続的に唸り声を上げるユーリエに駆け寄った。
 しかし、どうしていいか分からない。
「大丈夫に決まってるじゃない。縛ってるって言ってもね、痛くなるような縛り方するほど素人じゃないのよ。もちろん、それもレッスンに含まれる訳だけど」
 首筋を暖かな吐息がくすぐった。
「ユ、ユーリアさん……?」
 ユーリアの力は弱い。
 けれど、促されるままハルノはユーリエに身体が迫っていく。
 背中から感じられる柔らかな膨らみに、ハルノは自分のモノが大きくなっていくのを意識し、それを恥じた。
「今日は初めてだから、まずハルノ君がしたいようにやってみて。全てはそれからよ。心配しないでも、ユーリエは痛いのも好きだから、大胆にしちゃっていいのよ?」
「で、でも……」
「引けちゃってる? しょうがないなぁ……じゃ、お姉さんが一緒に手ほどきしてあげようかな」
 ユーリアが背中に身体を預けて来、ハルノは思わず振り向いた。
「え……んぐっ……!?」
 その途端、唇に柔らかいものが強く押し当てられた。
 正体を確かめるより前に、強く口を吸われ、生暖かい粘体が口内に滑り込んでくる。
「ん……んんっ……ユーリアは口がふさがれちゃってるから、キスは出来ないものね。だから、これはあたしが教えてあげる」
 ほんのわずかに顔が離れ、ハルノはようやくユーリアにキスされた事を知った。
 だから、もう一度されても拒むことが出来なかった。口の中を愛撫されるという初めての感覚に、ハルノは抵抗出来ないでいた。
「ん……はぁっ……んくっ…お、溺れるよ…ユーリアさん……んんっ……!!」
 もがくハルノを、ユーリアが優しく促す。
「鼻で呼吸をするのよ……ほら、気持ちよくなってきた?」
「は……はい……すごい……いいです……」
 その言葉を素直に受け止め、ハルノはようやく身体から力を抜いた。
 ゆっくりとユーリアは身体を回り込ませ、正面からハルノと抱き合う。
 ユーリアとハルノの身長差はほとんどない。
 おずおずと身体に手を回してくるハルノに苦笑しながら、ユーリアは次の算段を頭に巡らせていた。
 まずは、とにかく慣れさせないとね……。
 そう思いながら、ユーリアはハルノの股間に手を伸ばしていった。
「こうやって、相手も気持ちよく……………………え゛?」
 ハルノの股間に触れた手が、思わず止まった。
「は……ふぁい? なんれすか?」
 自分からもユーリアの口の中を探っていたハルノは、まだ状況が理解できていない。もう一度、唇を重ね、呆然とするユーリアの唾液を吸い上げる。
 しかし、ユーリアは少し怯えたような表情で身体を離すと、大急ぎでしゃがみ込み、ハルノのズボンに手を掛けた。
「ちょ、ちょっと、ズボン脱ぎなさいっ!? やだ、つっかえちゃってるし……一体、どんな……きゃああぁぁっ!?」
 ユーリアは、その場にへたり込んだ。
 尻餅を付いたまま、二、三歩退く。
 しかし、視線はハルノの股間を凝視したままだ。
「ユ、ユーリアさん……そ、そんなジロジロみないでください」
 微かに我に返ったハルノが、ユーリアを見下ろす。
 ゴクリ、とユーリアが唾を飲み込んだ。
 恐る恐るハルノに近づき、愛しそうにそれに指を絡める。
「……すごい。何これ? 何これ一体!? ねえ、ユーリエ……って、ああ、口利けないか。すごいわよ、この子の持ってるの。今まで見た事ないぐらいおっきいの!!」
 この瞬間、ユーリアの計画は全部、頭の中から吹っ飛んだ。
 それは、とてもユーリアの手では収まりそうにない、巨大な逸物だった。
 亀頭は瘤のように膨れ、太い血管の浮き出た竿は持ち主の興奮に呼応するかのように脈動を繰り返している。
 しかし、それをユーリエが見る事は出来ない。
「んうぅー……ん……んー……っ!!」
 目隠ししているのだから、当然だった。
 見たら見たで大変な事になるかもしれないが。
「あ、あの……ユーリエさん、可哀想ですし……そろそろ外してあげた方が……」
「で、でも、せっかくのお膳立てが……目隠し外すのも持っていないし。……そ、そうだ」
 ユーリアは、ユーリエの猿轡を外した。
 ようやく口から新鮮な空気を取り込め、大きく息をする彼女は妹が何を企んでいるかを察する事が出来ない。
 慌てるハルノに構わず、ユーリアはハルノの身体を反転、ユーリエに向かわせると、股間を彼女の顔に持っていった。
「は、ぁ……ユ、ユーリアちゃぁん……んんっ!?」
 ユーリエの頬に、熱く大きな肉の塊が押し付けられた。
 巨大な珠のようになっていた先走りの液が潰れ、ユーリエの頬に透明な筋を作っていく。
「今、頬っぺたに当たってる拳骨みたいなのが、ハルノ君のよ……さすがに、見えなくても分かるでしょ?」
 その肉の瘤だけでも、ユーリエには妹が驚いた理由が分かった気がした。
 未知の体験に怯える少年に構わず、その大きさを確かめるためにユーリエは顔を動かした。
「ちょっ……ユ、ユーリアさん……って、うわぁっ!?」
 唇に触れたそれを、ユーリエはごく自然に口に含んでいた。
「ん……く……っ……これが……ハルノ君の……」
 とても、全部は収まりきれない、圧倒的な肉の大きさだった。それでも、味わえるだけ味わうべく、ユーリエはさらに深く、ハルノの男性自身を飲み込んでいく。
「ふふぅ、分かるでしょ? ユーリエは、こういうのが好きなの……意地悪すればするほど濡れちゃうんだから。それに、ハルノ君も……なかなか良さそうじゃない」
「だ、だって、こんなの……はっ……初めてで……」
 腰を引くべきか、それとも強く押すべきか、ハルノは迷っていた。
「最初に言ったと思うけど……したいようにして、いいのよ? ユーリエは、その為に用意したんだから」
「で、でも……」
「いいの……」
 ユーリエの呟きに、ハルノが反応する。
「ユーリエさん?」
「ユーリアちゃんの言う通りだから……わたしを使って……道具みたいに、乱暴にしてもいいから……」
 言いながら、頭だけを動かして熱心にユーリエはハルノのモノをしゃぶっていた。
 ただ口の中で愛撫するだけでなく、竿に舌を絡め、先端付近を重点的に責めたりと、拘束されながらの口唇奉仕に慣れているようだった。
「……ユーリエさん」
 しかし、その技術よりハルノを高めていたのは、ユーリエの優しげな気遣いだった。すぐにでも発射しそうになるのを少しでも延ばすべく、ユーリエは絶妙のタイミングで責めのポイントを変えてくる。
 なのに、ハルノにはそれがまったく苦にならず、いずれ訪れる射精の時、これまでにない快楽が自分を襲うであろう事を予感していた。
「ユーリエにとってはね、一番辛いのは『何もされない事』よ。もちろん、放置プレイとは別の意味でね。ハルノ君、射精経験は?」
「……あります」
「口の中に出していいわよ。その方が、ユーリエも悦ぶから」
「はい……じゃ、じゃあ、全部飲んでくださいね……?」
 もはやハルノは、自分からも腰を動かし、ユーリエの口の感触を味わい始めていた。ユーリエもその行為に合わせるように頭を動かす。
「そうそう、二人ともいい調子。それじゃあたしも、始めようかしら?」
 ハルノから離れたユーリアは、ユーリエの足を大きく開いた。
 秘処に突き刺さった張型のネジを強く回すと、ほとんど切れかけていたゼンマイが生き返り、ユーリエの身体を内側から強く悩ませた。
「んぐっ……んむ…ふっ……ぅう……んんぅっ!」
 ビクビクッと身体を痙攣させるユーリエに構わず、同じくアナルの張型のネジも回転させる。
「ハルノ君、見える? こっちに刺さってる張型が前の穴用、こっちの細いのがお尻の穴に刺さってるの」
「音が鳴っているのは……? それに、い、痛くないんですか?」
「バネと歯車で振動する仕掛けが組み込まれているのよ。だから今、ユーリエの中を、張型が緩い動きで掻き回しているの。もちろん、後ろも調教済みだから、どっちも痛いはずがないわ。顔見れば分かるでしょ?」
 尋ねろ、とユーリアのその表情が誘惑する。
「ユーリエさん……どうなの?」
 促されるまま、ハルノはユーリエに尋ねた。
「ぅん…ふぁい…っ…気持ち…ん…んんっ……良いです……んっ……うん……んくっ……」
「ユーリエも、そろそろ限界みたいね。ハルノ君も、もうちょっとだけ我慢してくれる?」
「は、はい……でも、あんまり……」
 ユーリアの意図が、ハルノにも理解できた。二人同時に達するようにする気なのだろう。
「分かってるわよ。大丈夫よ、ユーリエの弱点は、知り尽くしてるから……ねー?」
 ユーリアはユーリエの膣内で緩やかに回転する張型の端を指でつまむと、乱暴に出し入れした。ユーリアが張型を引くたびに、姉の体液が大量に溢れ淫らな音を立てる。
「あっ……くぅっ……ユ、ユーリアちゃんっ……そんな、されたら……あぁっ……しゅ、集中、出来ないよぉ……!」
 下からの責めにユーリエは、ハルノの肉棒を口から離さないようにするだけで必死だった。
 予期せぬ動きと刺激に、ハルノのモノがさらに膨れ上がる。
「駄目よ、ユーリエ……ハルノ君のも離しちゃ……しっかりご奉仕なさい?」
「はぁっ……あっ……う、うんっ……ハルノ、君……ん……いっぱい、出してください……わたしの口の中に……注いで、ください……っ!」
 咥え込むユーリエに反応し、ハルノも精一杯彼女の口の中に自分のモノを突き入れた。 ユーリエの頭を手で押さえつけ、決壊寸前の自分自身を何度も抽送する。それに合わせ、ユーリアも秘処の抽送に加え、アナルへの刺激も与え始めた。
 途端に、ハルノの肉棒への吸引力がとてつもなく強力になる。
「あ、出る、出ちゃうよ、ユーリエさん……っ!!」
 腰を押し出し、ハルノはユーリエの口の中で遂に爆ぜた。
「んぐぅっ!!」
 ほとんど塊のような白濁液が、ユーリエの喉奥を叩く。
 余りの苦しさに、ユーリエの目尻に涙が浮かんだ。
 同時に、気を失いそうな快楽が、ハルノの頭を突き抜けていた。
「は、ううぅっ……!!」
 腰を小刻みに震わせ、断続的に訪れる衝動を放出し続けるハルノ。
「んっ……ごくっ……んくっ!! ん……ふぅっ……んんー……ん、うぅっ……!」
 あまりの量に嚥下しきれないのか、ユーリエの唇の端から白く濁った液体が溢れ出す。けれど、ユーリエは剛直から口を離さず、懸命にハルノの体液を受け止めていた。
「ハルノ君、気持ち良さそうな顔してる」
「は……あ……だ、だって……こんなの、すごすぎて……」
 腰が抜けそうになるのを、ハルノは必死に堪えていた。
「本番は、これからよ?」
 ようやくハルノが収まり、腰を引く。
 口の中を粘液でいっぱいにしながら、ユーリエが荒い息を吐いた。
「ふぁ……ら、らに……いっらい、らんなの?」
「こっちも気持ちがよすぎて、ちょっとイッちゃってるっぽいわね……ん、縛ってあるから動きにくい……って、自分がやったんだけど。あ、ハルノ君は、そっち」
「え……?」
 ユーリアに促されるまま、仰向けになったユーリエの下方に回り込む。
 ユーリアはユーリエの秘処から張型を抜き取った。透明な愛液が糸を引き、それをユーリアが指で切る。
 開かれ、内臓を剥き出しにした秘処が、ハルノに丸見えになった。そこからは今も蜜が溢れ、男を待ちわびるように小さく痙攣を繰り返していた。
 さらにそれを煽るように、ユーリアが指で左右に割り開く。
「さあ、いらっしゃい……まずは、これを経験しないと始まらないわよ。前でも後ろでも、好きなだけ注いでもいいけど、まずはこっちの穴から使ってね?」
「ああっ……」
 目隠しのまま、ユーリエが顔を背ける。
「ごくっ……」
 生唾を飲み込みながら、ハルノはそこを凝視していた。
 思わず、自分のモノに手を伸ばすと、さっき放出したばかりのそれはすでに力強く復活を遂げていた。
「? どうしたの? ひょっとして、怖い?」
「い、いえ、そうじゃなくて……ちょっと見とれてて……」
「♪」
 ユーリアは何かを思いついたように微笑むと、ハルノに背を向けた。
「え? ユ、ユーリアさん……?
 困惑するハルノに構わずユーリアは四つん這いになり、そのまま尻を上げた。
「じゃあ、これなら、どう? 形は同じだと思うんだけど……しながら、見れるでしょ?」
 足を立てたユーリアのお尻から形のいい足まで、逆Vの字の形でハルノの眼前に晒される。
「はい……」
 誘われるままハルノは二人に近づいた。
 ちょうどユーリエの腰の高さにあった先端は調節するまでもなく、開いた秘処に触れたかと思うと、そのまま秘唇を押し開いて彼女の中に沈んでいく。
「あ、ああっ……お、奥まで……奥まで入ってくるぅ……」
「どう、ユーリエ……ハルノ君の感触は……?」
 股間にハルノの荒い息を感じながら、ユーリアは姉の感じる表情を眺め、背筋に心地よい快感を得ていた。
「太いの……お腹いっぱいに入ってきてるの……すごい……こんなの初めてだよぉ……」
「これまでのお客さんの誰よりも?」
「やだ……もぉ、駄目だよ……こんなの知っちゃったら……わたし、もぉ……離れられないよぉ……」
 ハルノが腰を振り始めたのか、身体が揺れ動きベッドが軋みを上げる。
 快楽の虜になる姉の表情が余りに可愛くて、ユーリアは彼女と唇を重ねた。ユーリエの口の中とハルノの精液を味わう間もなく、姉の方からも舌を絡めてくる。
「ふふっ……よかったわね。ハルノ君の、ユーリエも気に入ったって」
「ユーリアさんのも……」
 尻を抱えながら、お預けを食らった仔犬のようにハルノはユーリアの大切な場所を凝視していた。その視線が刺激となり、ユーリアの秘処からも何筋かの愛液が太股を滴っていく。
「いいわよ……好きなだけ、触って、舐めても……ただし、いちいちためらわない事。――尋ねられたら、断っちゃうかもしれないからね♪」
「は、はい……」
 ハルノは腰を強く出し入れしながら、ユーリアのお尻にむしゃぶりついた。割れ目を舌が探り、うねりながら中へと侵入していく。
 下から訪れる挿入感にうっとりとしながら、ユーリアはベッドの脇に置いてあったグラス瓶を煽った。
「んっ……ユーリエ、お口の中、ゆすいで上げるわね」
 口の中に溜めたレモン水を、ユーリエの口の中に注ぎ込む。
「んぐっ……ん……く……こく……んくっ……はぁー……あっ……はあっ……ん……んんっ!!」
 喘ぐのに忙しく、ユーリエは妹の送り込んでくる冷水を飲み下すのに苦労した。
「ふふっ……すごく気持ちよさそうね、そんなにいいのかしら、ハルノ君のは……んぁっ!?」
 ユーリエの頭上で、ユーリアが素っ頓狂な声を上げた。
「ユーリアさん……ためらっちゃ、駄目なんですよね」
 何をされているのか、朦朧とした意識と目隠で閉ざされた視界のユーリエにはよく分からない。けれど、ハルノが何らかの刺激を与えたのは間違いないと思った。
「そ、そうなんだけど……はぅっ!? な、何でそんな奥まで舌、伸びるのぉ……?」
「ユーリアさんの蜜、美味しいですよ」
 淫液を舐め、啜る音が双子の耳に届く。
「ん……あ……あぁっ……こ、腰抜けちゃう……」
「大丈夫です。僕が支えてますから」
 その一方で、ハルノが腰を打ちつけるたびにユーリアとの接合部では愛液が弾け、その音を高めるために動物的で拙い腰使いは徐々に激しさを増していく。
 ハルノが突くごとに、ゴツゴツと子宮まで強烈に押し上げられるユーリエは溜まったものではなかった。長さや太さ、硬さだけならこれまでの客にも、ハルノと同程度の者がいたが、それ全部の最高レベルが一斉に襲い掛かってくるのだ。
「んぅっ……あっ……ご、ご主人さまぁ……っ」
 ほとんど無意識のまま屈服していたユーリエは、自分自身でも相手を悦ばせようと膣内を締め付け腰を動かし始める。
「ごめんなさい、ユーリエさんもちゃんとしますからっ……」
「んっ……ああっ! そんな敬語使わなくて……いいですからっ! もっと、乱暴に貫いてぇ……っ!!」
「敬語は地ですから……すみません……でも、ユーリエさんの中、すごく気持ちよくて……腰が勝手に……っ!!」
 ユーリエに促されるまま、本当に更に激しく腰を動かすハルノ。
「あっ! あんっ! あぁっ! すごい、すごいですっ……わたっ、わたし、もぉ……あっ、イクッ、イッちゃいますっ!!」
 下半身を遡ってくる射精欲求を堪えようと、目の前の花弁に意識を集中し、結果的にユーリアをも高みに上げていく。
「はぅっ……んっ……ユーリエっ……あたしも……ハルノ君のっ、舌も、ぁっ、長くてっ……ん、んんんっ!!」
 ハルノと同じ理由で、とっさにユーリアは姉の唇を塞いだ。乱暴に、口の中を舌で掻き混ぜる。
 しかし、もう遅かった。
「ん、んぅっ……んんんーーーーーっっっ!!」
 ズン、と子宮奥深くまで先端で突かれ、そのままそこで灼熱の精液を浴びたユーリエは、口を塞がれたまま絶頂の呻きを上げた。
「んぁっ……あっ、あたしもっ、あぁっ……あーーーーーっ!!」
 一際強く、ハルノに肉襞を舌で抉られたユーリアも、大きく背を波打たせていた。
「ぷぁっ……はっ……ぁ……あぁっ……すごい……いっぱい、出る……っ!」
 ユーリアの尻を抱えたまま、ハルノはユーリエの奥深くに射精を続けていく。二度目とは思えない、大量のエキスがユーリエの胎内に溢れていく。
「はっ……はぁっ……はぁっ……いっぱい……わたしのなか……ごしゅじんさまので…いっぱいになってるよぉ……」
 その様子を見て取ったユーリアは、愛しげに姉にキスした。あまりに動いたので、いつの間にか目隠しがずれ、青い瞳が布の隙間から覗いていた。
「んっ……んくっ……ユーリエ……すごく可愛い顔になってるわよ……」
「ありがと…はぁ……はぁ……んんっ……でも、次は…っ…ユーリアちゃんの番だよ……?」
 にっこりと微笑むユーリエに、ユーリアは目を瞬かせた。
「え……?」
 彼女は気付かなかった。ユーリエの秘処からハルノのモノがいつの間にか引き抜かれていた事に。ユーリエの手足を固定していたロープも、既に緩んでいる。
 そして、ユーリアの尻はまだ、ハルノの手に固定されていた。
「ご主人様……よろしいですよ?」
「うん……」
 とてつもなく大きく硬い塊が、ユーリエに侵入してきた。
「あああぁぁっ!?」
 どこまでも深く潜り込むように、長大なそれがユーリアの潤った肉襞を割っていく。
「んっ……はっ……ユーリアさんのも、気持ちいいですよ……熱くて、ヌルヌルしてて……ユーリエさん」
 腰を動かしながら、ハルノは妹越しにユーリエへ視線を向けた。
「は、はい……何でしょうか?」
 敬語を使うごとに高鳴る胸をどうしようもなく、ユーリエは彼の顔を直視する。
「せっかくだから……手伝ってください」
「か、かしこまりました……ご主人様……ぅんっ……くちゅ……」
 気だるい身体を軽く持ち上げ、ユーリアの身体を抱きしめるようにしたままハルノと口付けを交わす。
「んん…んむ……っ…ユーリエさん……嬉しいけど、僕だけじゃなくて、ユーリアさんにもね」
 ハルノの唾液を甘い蜜のように啜ったユーリエは、かしこまりましたと妹の身体を持ち上げた。よく分からないながら、ユーリエのするままにハルノも身体を後ろに傾ける。
「あ、ああっ……ちょっ、こ、こんな格好……やだ、やめてよっ……!?」
 後背位から背面座位に移行し、姉の眼前で大股開きになった事にユーリアは動揺した。
「えっと……」
「止める必要はありませんよ……ねぇ、ユーリアちゃん、いつもとは逆だね……」
 ユーリアの太股を両手で押さえたまま、ユーリエは唇を彼女の胸に寄せた。
「ふぁっ、あっ、あぁっ! ユ、ユーリエっ!?」
 ハルノの腕の中でユーリアの身体が一際震え、同時に膣内が強く締め付けてきた。
「ご主人様……憶えていてくださいね、ユーリアちゃんの弱い所は、ここ、右の胸の先端です。ここを責められると、すごく乱れるんです」
「んっ、ああぁっ……ちょっ、ユ、ユーリエぇ……そこ、そんなにしちゃ、ダメェ!」
 胸の先から痺れるような感覚を姉から与えられ、ユーリアは髪を振り乱した。けれど、ユーリエはむしろ微笑みながら、さらに妹をいたぶり続ける。
「ほ、本当だ……急に締め付けてきて……」
 断続的に締め上げてくる秘処と、暴れ馬のように悶えるユーリアに、ハルノは彼女を放さないようにするだけで精一杯だった。
「ん、ホント駄目だよ、ユーリアちゃん? 今ね、ご主人様が勉強中なんだから、ちゃんとしないと。あと、すごく分かりにくいんですけど」
 胸から口を離したユーリエの舌が、徐々に下っていく。ハルノと繋がっている部分すら素通りし、さらに下へ。
「ユ、ユーリエ……あんた、まさか……やだ、冗談よね……?」
 怯えた声を上げるユーリアに、ユーリエは首を振った。
「ううん、本気だよ……この、左の足の先。ここが、ユーリアちゃん最大の弱点です。ここを舐められると……」
 説明しながら、ユーリエはユーリアのつま先を舐め上げた。
「あっ、あっ、駄目っ、ダメェッ……ん……んん……ぁ……あぁーっ!!」
 甲高い声とともに、ユーリアの身体がビクビクッと痙攣する。
「……あれ?」
 クタッと脱力したユーリアに、ハルノが首を傾げる。
「くすっ……軽くイッちゃったみたいだね。構わず貫いてくださいな……わたしと同じように、中に注ぎ込んであげてください」
「ん、うん……あと、ユーリエさん……」
 頬を紅潮させながらご褒美のキスをねだるユーリエに応えつつ、ハルノは彼女の目を見つめた。
「はい? ああ……ふふっ……かしこまりました」
 察したユーリエの舌が、再びユーリアの肌を滑り下りていく。
「はっ……あっ……も、もう……もういいからぁ……」
 二人にされるがまま、ユーリアは身体を揺らした。
 けれど、ハルノとユーリエの責めはやむ事がなく、ユーリアの中をまた熱くしていく。
「ユーリアちゃんの都合はいいの。ご主人様がまだ、満足してないんだから……それが一番大事でしょう?」
 繋がっている部分に口付けながら、ユーリエは優しく笑った。
「あっ……ああっ……だ、だって、こんなの……おかしく、なって……はぁっ…何も考えられなく……ん……あぁっ!!」
 敏感な突起を指で弄り、さらにユーリエは妹を高ぶらせていく。
「だろうね……わたしも、そうだったもん……ん……んくっ……」
 それにあわせるように、ハルノの腰も激しさを増していく。
 両足を抱え上げているため、ユーリアは成す術もなく彼に串刺しにされてしまうしかない。
「は、ひっ、くるっ、狂っちゃう……頭まで……ひびいて……ん、あぁっ、ぅあっ、ああぁっ!!」
 最初の頃の拙さはもうほとんどなく、長く深いストロークが姉と同じようにユーリアを肉棒の虜にされていった。身体が上下するたびに、全身から噴き出した汗が飛び散り、髪が振り乱れる。
「狂っちゃいなさい……ユーリアちゃんも……」
 自身、ハルノの精液を溜めた秘処を慰めながら、ユーリエはユーリアの肉芽を吸い上げた。
「出るよ…っ…ユーリアさん……っ!!」
 最後に、ハルノは根元までユーリエの中に突き入れると、彼女と身体を密着させたまま長い射精を開始した。
「あっ、ああっ、あーーーーーっ!!」
 甲高い声を上げながら、ユーリエの身体も何度目かの絶頂に震える。
 ハルノに足を抱え上げられたまま硬直していた身体が弛緩すると共に、生暖かいモノが股間から溢れ出した。
「んんっ……ん……んく……んむ……っ……ごくっ……」
 ユーリエも、ユーリアの尿を嚥下しながら潮を吹く。
「は……あ……あっ……」
 涙と涎で顔をグシャグシャにしながら、ユーリアは荒い息を吐き続けていた。
 それを眺め、ユーリエは四つん這いの体勢のまま、満足げな笑みを浮かべた。
「よっぽど感じてたんだね……ユーリアちゃんのおもらし、ひさしぶり……いつも、責める側だもんね」
「えっと……?」
 ユーリアと一緒に、後ろに倒れこみながらハルノはユーリエの言葉の意味を吟味した。ここ何十分かの刺激の連続で、頭がよく回らないでいた。
「責められるのに弱いから、ユーリアちゃんは逆に積極的なんですよ。でも、いざ本当に責められるとなると……わたしより、ずっと脆いのはご覧の通り」
 横から声が聞こえた。
「う、うん」
 顔を傾けると、ユーリエが添い寝をしていた。
「そこで、ご主人様……?」
 ユーリエは、微かに汗ばんだ顔をハルノに近付けながら、いつもの優しいお姉さん風の笑みを浮かべた。
「は、はい?」
「次は、どちらの苛めをお望みですか?」



 数週間後、真昼の『桃泉館』。
 明るい部屋の一室から、激しい喘ぎ声が響いてくる。
「あっ! あんっ! あぁっ! ふ、深いぃっ!」
 四つん這いになった二十代後半ぐらいの美女が、ハルノの強烈な責めにたまらず背を仰け反らした。
 その下では、仰向けになった幼い肢体の少女が股を広げて彼を待ちわびていた。上になった女性と、驚くほど顔が似ていた。
「あん……お兄ちゃん…っ…お母さんばかりしてないで、私、もぉ……待ちきれないよぉ……」
「あ……う、うん……」
 その言葉に、ハルノは美女から自分自身を引き抜こうとする。
 しかし、それには当然、彼女が不満を持つ。
「やぁっ……やだぁっ! まだ抜かないでぇ!」
 とても、年上とは思えない子供じみた懇願で、美女はハルノを引きとめようと膣内を締め付ける。
 だが、ハルノは非情にもそこから肉棒を引き抜いてしまう。
「ご、ごめんなさい……でも、みんなお金払ってますから、平等にしないと……」
 そして、まだろくに毛も生えていない秘処に自分自身を挿入していく。
「あ……んんぅっ……は……あ……お兄ちゃんの、いっぱい入ってくるぅ……っ♪」
 少女は悦びの声を上げながら、小さく桜色をした秘肉でそれを受け止めていた。
「お待たせ、ヘルアちゃん。それじゃ……二人まとめていくよ……っ?」
「んっ、うんっ、ふぁっ、あぁんっ!!」
 充分に濡れ、これまで彼のモノで何度も形を憶えこまされたそこは、激しい抽送にも痛みを感じる事は無い。むしろ、奥を突かれるたびに全身に快楽を与えてくれていた。
「次に……」
 何度か突いた後、ハルノはそのままの勢いで母親の熟れた媚肉を貫いた。
「んあぁっ……こ、これよぉ……これが、いいのっ……あっ、ひんっ、いいっ!!」
 娘を抱きしめながら、彼女は再び燃え上がった欲情をさらに昂ぶらせようと、獣のように腰を振るった。
 そして、また何度かの後にハルノの肉棒は娘へと移行する。
 何度も母娘の間を行き来し、ハルノは二人と一緒に絶頂へと駆け上っていく。
「あんっ、あぁんっ、お、お兄ちゃんっ、ヘルアと、あっ、あぁっ、ゃっ、一緒に、一緒に、来てぇ……っ!!」
 可愛らしい声で、少女がハルノにねだる。
「ん……分かってる……っ!!」
「あんっ、あぁんっ、んっ、はぁんっ!!」
 一方、母親の方はもはや言葉もろくに紡げない。
 断続的に襲い掛かってくる嵐のような突き込みに、ひたすら翻弄されるだけだった。
 普段、自分達を翻弄する彼女の姿を知っているお客達が見たら、目を疑う光景だっただろう。
「あっ、あぁっ、あぁぁんっ、お、お兄ちゃぁぁぁぁんっ!!」
 まず最初に限界を迎えたのは、娘の方だった。
「くっ……」
 奥まで突き入れた状態で、甲高く鳴く彼女の中に白濁を迸らせた。
 そしてハルノは先端から噴き出したまま、力任せに美女の方に突き入れる。
「へ、ヘルア……わ、私もっ……あっ、んあぁっ、イクぅ、イクうぅぅーーーっ!!」
 一気に先端が子宮にまで達しそのまま大量の精液を注がれ、彼女も娘を抱きしめたまま絶頂の感覚を噛み締める。
 そしてゆっくりと、ハルノは再び少女の身体の中に戻っていった。
「はっ……はっ……ママぁ……」
 彼女は荒い息を吐きながら、満足げな笑みを母親に向けて浮かべた。
「ヘルア……ヘルアにも、注がれてるのね……ハルノ君のミルク……」
 娘の頬や唇にキスをしながら、美女も娘によく似た笑みを作る。
「うん……いっぱい入ってるよぉ……びゅくっびゅくって、出されてるのぉ……」
「ふふぅ……よかったわね……大好きなお兄ちゃんに、出してもらって」
 二人は互いの身体を抱きしめあった。
 娘の首が小さく傾き、ハルノに顔が向けられる。
「うん……ね、お兄ちゃん、キスしてぇ……」
「ん……ぅんっ?」
 言われるまま彼女に顔を寄せ、唇を重ねたハルノは、背中を指で叩かれているのに気がついた。
「あ、あのぉ……次、私達なんですけど……」
 眼鏡を掛けた、気弱で物静かそうな少女が控えめに訴えてくる。
 床には服が畳まれ、彼女は既に下着状態になっていた。
「ゃんっ、まだお兄ちゃんと楽しみたいのにぃ……」
 まだ、後戯を楽しみたいヘルアが唇を尖らせる。
 その様子に、ベッドの脇からショートカットのボーイッシュな女の子が苦笑した。
「悪いな、ヘルア。でも、順番なんだ。後が控えているしね」
 彼女の言う通り、広い部屋にはまだ何人もの女性が控えていた。
 ヘルアぐらいの歳の美少女から、その母親と同じぐらいの年齢の美女まで、羨ましげにヘルア達の痴態を眺めながら自分達の番を待ち焦がれていた。
 中には待ちきれなくて、女性同士で絡み合っている者も何組もいるようだった。
「……それとも、ヘルアちゃんもご一緒に、しますか?」
 ショートカットの女の子の隣に控えていた、お嬢様然とした少女の問いに、ヘルアがパッと顔を輝かせる。
「うんっ、するっ!! だからエリィちゃん、好きっ。ね、ママもしよ?」
 しかし、母親は軽く首を振った。
「私はいいわ。したいのはやまやまだけど、ハルノ君が追いつかないもの、ね?」
「すみません……」
 さすがに、五人同時というのはハルノにもまだきつい。
 今の所は、四人までが精一杯だった。
「いいわよ。払った分は、楽しませてもらったわ……じゃあ、またね」
 軽くハルノの肩を叩いて彼女はウインクすると、ベッドを降りた。
「あ、はい」
「という訳で、私達三姉妹とヘルアちゃん……よろしくお願いしますね?」
「は、はい……」
 エリィが礼儀正しく礼を述べてから、妹と共にベッドに上がってくる。
 ……まだ、饗宴は終わりそうになかった。


「こいつはちょっと、予想外。ここまでとは」
 タイムラーは、成績表をテーブルに放り投げた。
 向かいに座っていたアーテス姉妹の姉、エディタは深々と頷いた。
「ですねー……今月の売上のトップですよ? 一番お金払ってるの、うちの女の子達ですけど。いっそ、本格的に男娼を導入しますか?」
「いや、やめておこう。専門店には勝てんさ。この店のまだまだ不安定な色を安定させる方が先決だろう。そもそも、あいつだから上手く行っているような気がするし……並のガキなら、とっくにミイラになっている。こいつは、ビギナーズ・ラックだと思っておいた方がいい」
「そうですね。ああ、そろそろ時間ですし、みんなに言って来ます」
 エディタは立ち上がり、天井を見上げた。
「お前まで、取り込まれるなよ」
「大丈夫です。わたしはタイムラー様一筋ですから」
「ふん……」
 彼に笑みを向けながら部屋を出て行くエディタに、タイムラーは小さく鼻を鳴らした。


「はぁ……はぁ……ええと、時間ですので、僕の営業時間は終了です」
 エディタの報告に、ハルノはタイムアップを宣言した。
「えー」と部屋中の女性から、一斉にブーイングが上がる。
 ハルノは大きく手を振った。
「す、すみません。けれど、もう一つのお仕事がありますから」
「はーい」と意外と物分りのいい返事が返ってきた。
「また明日ね、お兄ちゃんっ」
「お金保つんですか、ヘルアちゃん?」
 ヘルアやエリィ達姉妹も、ハルノに順番にキスしながら部屋を出て行く。
 静寂が戻り、部屋には三人だけが残った。
 ハルノと、ユーリエ・ユーリア姉妹だ。
「さて」
 パン、とユーリアが手を叩いた。
 ユーリエが、「んー」と天井を見上げ、妹と顔を見合わせた。
「今日はー……ああ、ヤーナちゃんだったっけ。ほら、この間、タイムラーさんに引き取られてきた、隣国の色の白い娘達だよ」
「あ……あの無口な二人ですか。小さいけど、大丈夫かな……」
 心配そうなハルノに、ユーリアが小悪魔の笑みを浮かべた。
「壊しちゃわないように、気をつけないとね。ハルノ君の、ぶっといから」
 ユーリアの言葉に、ハルノは慌てる。
「ちょ、ちょっと、ユーリアさんっ」
「ごしゅ……」
 うっかり口走りかけ、ユーリエが小さく口を押さえた。それは、プライベートの時間の呼び方だ。公私混同はよろしくない。
「……ハルノ君、まだ、頑張れる?」
 気遣わしげなアシスタントの問いに、ハルノは小さく頷いた。
「あ、はい、大丈夫です。それに、仕事ですから」
「そうなのよねー……結局ハルノ君、男娼と一緒に、調教師としての仕事まで両立させちゃうんだもの。ハルノ君のママも、そのスタミナがまたすごかったっていうか。血は争えないって奴よね。とにかく確実に言えるのは……」
 うん、とユーリエも頷いた。
「ハルノ君にとって、この仕事は正解だったって事だよね」


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