本と道具の絡み合い
あとがき






 似非痴漢小説、と書くと痴漢モノを書いているネット作家さん達に叱られるでしょうね。
 もっとも悩んだのがタイトルでした。
 三波雄さんとこに送ろうとしたけど、メールアドレスを間違えて自分とこに戻ってきたという変な作品。
 さすが、ヒロインがアホなだけの事はあります。この展開は私にも読めなかった。
 晴彦が読んでいる官能小説は、ちょうど書き掛けの陵辱小説があったのでそっからまんま引っ張りました。
 コード『野獣部』。校内でもっとも強い権力を持っていて、女教師や女子高生と食い回る集団の話。まず表に出ないと思っていましたが、意外にもこんなところで役に立ちました。
 この二人、表の剣道部員と陸上部員に非常に似ているような気もしますが、大丈夫、私もそう思っていますから。
 向こうの主人公よりは晴彦の方が欲望に忠実で、ヒロインはほんの少し頭がいいです。
 それでは、恒例のスペックを。

名前:望月 晴彦(もちづき はるひこ)
経歴:秋陽高校に通う2年生。
 中流家庭の倅。
 自由になる時間がほとんどなく、持て余す性欲の解消に官能小説を読む日々を送っていた。
 今後、馬鹿ップルとして、彼女にぶんぶん振り回される事になる。

名前:八代 明音(やしろ あきね)
経歴:清麗学院に通う2年生。
 とてもそうは見えないが、いいとこのお嬢様。
 本編の通りはっちゃけた性格だが、それ故家でも学校でも浮いた存在だった。
 何となく、『isosceles triangle(二等辺三角形)』の香菜里お嬢様とは、滅茶苦茶仲がいいか、その逆のどちらかのような気がする。
 賭けてもいいが、彼女と絡んでもこいつはボケ役です。


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